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初夏の山の花たち

Img_1503Img_1512Img_1468Img_1469Img_1474Img_1480Img_1481Img_1484Img_1520初夏の山の花たち

春にめざめた山の花たちがうたいだす
はじめは小さい声であっちこっちでうたいだす
みみをすませばもう夏ははじまっている
たちどまってみつめればもう夏ははじまっている

山の藤がむらさきに山を染めるころ
いっせいにかえるたちがうたいだす
かじかがえるの大合唱
うたごえは山の花たちと風になる

むかしわたしは、百草園の近くに住んでいた
そのころは沢にはサワガニがいたし
近くの林にはたくさんキジが住んでいた
その林にはエゴノキのでっかいのが並んでた
こっちに引越すとき小さなエゴノキの苗をもってきた
あの自然とつながっていたかった
わたしの庭に植えたそのエゴノキは大木になり
毎年おびただしい数の白い花が咲く
その花の多さといったら地面に散ると雪のようになる
さくらとはちがった美しさ
野生のちからを秘めた美しさ
このエゴノキはわたしより賢いのではとときどき思う

「山の精霊に会う」

日本カモシカ3Img_1497日本カモシカ2Img_1498日本カモシカ1Img_1499「山の精霊に会う」

山に行くと必ず立ち寄る場所がある
そこはわたしにとって神聖な場所
そこはわたしにとってのパワースポット
「山の妖精」のエネルギーを感じるところ

ここは季節がながれるにつれ常に変化する
それはわたしの空間の音楽
光と色と音と風のメロディー

そこで「山の精霊」に出会った
見上げているとそれは高いところからとつぜん現れた
どうどうと舞台に登場するように
わたしの正面ずっと高い崖の上
「山の精霊」はまるであつらえたような台座に立ってじっとこちらを見ている
こちらもじっと見ている
7、8分
見つめあって何かを交信した

「山の精霊」は急な崖をすらすらと登りはじめる
またこちらを見た
わたしは大きく右手を振ってあいさつをした
また会おうね
また会おうね
また会おうね
約束だよ
約束だよ
約束だよ

「山の妖精」がわたしのことを「山の精霊」に話したにちがいないと思った

みなは「山の精霊」を「日本カモシカ」と呼ぶらしい

山のさくら

bImg_1448bImg_1446bImg_1434bImg_1430山のさくら

ふもとのさくらは葉ざくらに輝いている
さくらの下にはもう人がいない
春のかぜがふらふらとふくらんでゆき
ツツジ、シャクナゲ、さつき、花しょうぶとうつりゆく春

山の奥では今やさくらがまっさかり
山のさくらはふもとのさくらよりさくら色
雪どけみずがとびはねる渓流とおはなししてる
さらさらと春かぜが山の冬を終わらせた

こちらのみずうみは春の水であふれそう
春のひかりの中鏡のようにしずまって
小さな山のさくらをいだくように映してる
しとやかなつつましきちいさなさくら
年に一度しか会えないさくら
さくらさくらさくら
あなたはわたしの胸につきささる

2018 春のあしおと

Img_1417Img_14192018 春のあしおと

春のひかりの中
どっさりつもった雪が雨のように溶けて
なごりの雪がさよならのあいさつをしている

そこここにはフキノトウ
雪どけ水にひかりかがやき
うぶごえでこんにちわのあいさつをしている

空がこんなに高くなり
森のくうきには鳥のこえ
木々の小さな葉っぱの芽はいまにもうたいだしそうだ

みずうみの向こうには山桜
ほんのり白くほんのりさくらいろ
雪どけ水をあつめて元気いっぱいのみずうみ

なごりの雪よ
なごりの雪よ
ありがとう
なごりの雪よ
ありがとう
また来年もあおうね
約束だよ

2018冬の終わりに

Img_1407Img_1408Img_1403Img_14092018冬の終わりに

『雪解けのさわみずひかり山かぜのことしはじめのフキノトウかな』

冬がおわってしまうよ
冬がおわっていまうよ
冬がどっかにいって春になっちゃうよ
あっちこっちでつららがどさりと落ちるよ
涙をながしながらつららが落ちるよ

冬がおわってしまうよ
冬がおわってしまうよ
雪の色を灰色にして春がやってくるよ

というわけで、わたしの美しい冬景色が溶けてゆきます。

冬が去ってゆくのは寂しい
ぼんやりした春はあんまり好きじゃない
乾燥したシャープな空気の冬がなごりおしい

でも、雪解け沢のほとり
今年はじめてフキノトウを見つけてほっとした気分。

雪の王女さま(山の妖精から聞いた話)

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平成30年1月22日(月)午後2時、鶴ヶ島市の物件を市役所で調査中雪、雪、雪になる

雪の王女さま(山の妖精から聞いた話)

雪の王女さまのことをなんとなく考えていたら、本当に大雪が降りました。
これは、心理学者ユングが提唱した「シンクロニシティー」(注1)かもしれません。
そういえば、先週ずっと、月曜日に大雪が降りそうだ、とニュースや天気予報でくりかえされていたからかもしれません。

とにかく、こんなことを考えていました。

雪の王女さまが恋をした
氷の王子さまにほれちゃった
ときにためいきばかりついていて
そのためいきはゆきぐもになり
晴れているのにゆきが舞う
晴れているのにゆきが舞う

雪の王女さまは氷の世界へ旅立った
冬将軍をお供に連れて
乗ってゆくのは白い馬車
ゆきのおうまがひいてゆく
ゆきのおうまがひいてゆく

氷のお城にたどりつき
門番さんにこういった
「門番さん、門番さん、開けておくれ」
門番さんはこたえます
「あやしいやつめ、あやしいやつめ、開けるわけにはまいりません」
雪の王女さまはつづけます
「門番さん、門番さん、あやしくなんかないですわ」
門番さんもつづけます
「あやしいやつめ、ますますますます、あやしいやつだ」
雪の王女さまもつづけます
「どこがそんなにあやしいの」
門番さんもつづけます
「だってあんなゆきのおうまでくるなんて」
雪の王女さまもつづけます
「わたしの世界じゃごくふつうのおうまよ」
門番さんもつづけます
「ここじゃすきとおった氷のおうまがふつうだ」
雪の王女さまはなきだしそうで
「.....」
ことばがとぎれてしまいます
そこでお供の冬将軍がすっとでて
「きいておれば、いらいらするぞ、このおかたは雪の世界のものじゃ」
雪の王女さまが元気になって
「そう、氷の王子さまに会いにきましたの」
門番さんはあきれたように
「なんだと、氷の王子さまには、そうかんたんには会えん」
雪の王女さまはなにかはっとして
「このけっしてとけないこおりのゆびわを王子さまにみせてください」
門番さんはくびをかしげて
「なんだそれは、そんなおもちゃでだまされんぞ」
ここで冬将軍のでばんだ
「おい、いいから、さっさとこのけっしてとけないゆびわを王子に見せてこい」
門番さんはあきれがお
「だから、そんなけっしてとけないこおりのゆびわなんてまがいものだ」
こんどは冬将軍はおこりだす
「なんだと、おれさまが誰だか知ってるか」
門番さん
「ただのしろひげのじいさんだ」
冬将軍
「おれさまがおまえたちの冬将軍だ」
門番さん
「へーえ、このしろひげじいさんがね」
冬将軍
「ならこれをみろ」
といいながら冬将軍がぐるぐるうでをふりまわす
すると、すると、天のたかい、たかいところで
きらきらとオーロラが輝きはじめ
こおりのつぶつぶがいろとりどりにふってくる
こおりのつぶつぶが輝きながらふってくる

門番さんはおどろいておどろくうちにたのしくなって
けっしてとけないこおりのゆびわを王子さまにみせにいった
なぜかふしぎにうれしそうにうれしそうにはしっていった

けっしてとけないこおりのゆびわをごらんになって
王子さまはおどろいて
おどろくようにうれしくなって
お城を飛びだし踊りだし
お城の門にまっしぐら

「やあ、きてくれたのか」
「僕もきみのことばかりおもっていたよ」
「あのとき山の妖精さんのパーティーでおあいしたきりですね」

「そうですわ」
「冬のはじまりのお祝いパーティーでしたわね」
「あなたのこころですとおっしゃって」
「このけっしてとけないこおりのゆびわをいただきました」

「そうだね」
「こんどあえるのは冬のおしまいパーティーだとおもったからね」

「でもこのけっしてとけないこおりのゆびわをみつめていたら」
「あなたとおどったことがはっきりうかんできて」
「ためいきばかりでしたの」

「さあ、僕といっしょにこおりのお城へゆきましょう」

ふたりは、こんどは、てをとりあって
ゆっくり、ゆっくり、こおりのお城へむかってゆきます
ゆっくり、ゆっくり、かがやくお城へむかってゆきます

雪の王女さまのまっしろなゆびで
けっしてとけることのないこおりのゆびわがきらりとひかりました
氷の王子さまと雪の王女さまの愛情は
このときからけっしてとけることのない愛になっていったとさ

ぱちぱちぱちぱち(冬将軍がそっとわたしにウインクした)

注1
「カール・ユングによって提唱された独: Synchronizitätという概念の英訳である。従来知られていた「因果性」の原理とは異なる、複数の出来事を離れた場所で、同時期に生起させる原理である。

何らかの一致する出来事(何か意味やイメージにおいて類似性を備えた出来事群)が、離れた場所で、ほぼ同時期に起きることがある。だが、複数の事象が、従来の「因果性」の説明方法ではうまく説明できない場合がある。そうした、同時期に離れた場所で起きる、一致する出来事を説明するためのある種の原理、作用として提示されたのがシンクロニシティである。」(ウィキペディアからの引用)

例えば、
「誰かの事を考えていたら、ちょうどそのタイミングでその人が通りがかったり、その人から電話やメールが来たりすることです」

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2018年あけましておめでとうございます

2018年あけましておめでとうございます

時間の流れはとまらない
川の流れのように時は流れ
気がつけば2018年がはじまっている
止まることのないこの流れ
いったい実体があるのだろうか
氷河のように凍りついたとしても
それでも止まらず流れている
だからすべては無ともいえる
この世のすべてのものは動いている流れている
止まることのないこの世界
Img_1373「空即是色、色即是空」
すべては流れるものがかたちを作っている
この世界には止まっているものがない
ものの最小単位の量子は位置が不確定だ
観察されるまではどこにいるかわからない
ある量子物理学者は「この世は観察されるまでは存在しない」という
アインシュタインは「そんなことはないこの世は確固として実在する」という
わたしたちのからだを構成している分子も流れている
まいにちまいにち入れ替わっている
一年もすればすっかり入れ替わってしまうという
わたしたちも川のような流れでできている
だからほんとうは実体のない流れ
「空即是色、色即是空」
さあ2018年の流れがはじまる
この世には固定されたものがない
すべてが流れすべてが入れ替わる
わたしたちの分子が入れ替わってもわたしたちでありつづけること
分子の流れをコントロールしているもの
それがわたしたちの本当の実体で実は分子のようには存在していない
それは色でなく空である
空のちからであり流れのうつわのようである
そのちからこそがわたしたちの実体

だからであろうか
わたしは山に行くといつもきまって同じ小さな滝の前に立つ
澄みきった水が岩の上をすべってゆくのを見ていると
なぜかわたしもその水になったような気になる
透明な水が岩の上をすべる感触を実感する
そして神聖なエネルギーを感じたりする

さあ2018年の流れはどうだろう
この世界は流れをコントロールできるエネルギーをまだもっているだろうか
一時も止まることのない世界という流れの中で
幸せという花がどれだけ咲くのだろう
この世のすべてはどこか深いところでつながっているという
それならば
世界の実体エネルギーが弱っているのなら
わたしもほんの少しでもそのエネルギーを強める役にたてるよう
わたしのエネルギーをそそぎこもう
そして祈ります
「すべての存在が幸せでありますように」
「すべての存在が幸せでありますように」

新しき2018年に乾杯!

 

冬の精霊-山の妖精が教えてくれたこと-

Img_1331-cImg_1346-bIMG_1355Img_1356Img_1345IMG_1363冬の精霊-山の妖精が教えてくれたこと-

あるとき山の妖精がわたしに教えてくれた
冬の精霊が踊りだすと季節は冬になるそうだ
秋の精霊はしずかに踊りをやめて眠りにつくそうだ

そして冬の精霊は雪の精をつかって雪を降らせ
風の精をつかって雪をおどらせ
氷の精をあやつって沼もみずうみも滝もこおらせるそうだ

水の妖精はすばらしいともだちだそうだ
水は液体でもあり個体でもあり気体でもあり結晶体でもある
水は雨になったり氷になったり蒸気になったり雪にもなれる
流れたり降ったり舞ったり固まったりできる

われわれ人間もほとんど水でできている
こんなに変幻自在な水でできている

だから中島みゆきはうたっている
「雨のようにすなおに
あのひととわたしはながれて
雨のように愛して
さよならの海へながれついた」

山はもうすっかり雪だ
野猿たちが道ばたにならんでいる
どこかに移動するみたい

ふと足元の雪をみると小さな足あとがついている
なにかの動物がここをとおっていったんだ
うさぎかな
たぬきかな
それともなんだろう
その足あとは不思議なリズムをきざんでる
あんなとおくからつづいてる
さむくないかな

山の雪にはこういう足あとがあちこちついている
ひるまはしいんとしていても
きっと夜はずいぶんにぎやかなんだろな

雪の足あとをみつけるのが楽しくなった
こんど山の妖精にこのはなしをしてみようっと

山の妖精 その3 (間奏曲) あるいは冬の足音

山の妖精 その3 (間奏曲)あるいは冬の足音

Img_1310ひそかにひそかに目をこらすと
山の林のそこここに精霊のひかりが満ちている
もう夏の精霊は去っていて秋の精霊も旅支度
遠くに冬の精霊の足音が聞こえだす
そんな山奥のささやかな間奏曲です

妖精よ妖精よ山の奥の不思議なひかりよ
ひかりはひみつの広場にうかんでる
広場に行くには月のひかりの隠れ道
案内するのはやまうさぎ
Img_1316月のひかりのやまうさぎ
するすると風がゆらいで道になる

妖精よ妖精よ秋の落ち葉のかがやきよ
わたしにささやいておくれ
いつものように言葉を使わず教えておくれ
わたしたちの未来を伝えておくれ
月のひかりのやまうさぎ
ひそかにわたしをつれてっておくれ

あなたはわたしのこころを透きとおらせる
Img_1299あなたのこころはわたしのこころを透明にする
そうしてあなたの透きとおったこころとかさなって
ゆらゆらゆれるひかりのゆめを見る
ゆめのなかでうさぎといっしょに踊ってる
時間も広がりもない世界で踊ってる

妖精よ妖精よ山の奥のひみつのひかりよ
わたしにきかせておくれ
Img_1327Img_1308いつものように言葉を使わずささやいておくれ
わたしたちの未来と旅のゆくえを
月の光のやまうさぎ
わたしをあの子にあわせておくれ

男がひとり紅葉に染まった山奥の道で
清流の滝の音につつまれた林のずっと下
流れる水のひかりを見つめている

どこからともなくうさぎがころころ走って来て
男はうさぎの後について歩き出す
うさぎも男も道の片側のがけにすうっと入っていって消えてしまった

それは冬の足音がとおくに聞こえる秋の山奥の出来事でした